●9月上席
●9月中席
●9月下席
●10月上席
●10月中席

 ●今月、5名がめでたく真打に昇進
 落語協会では今月5名が真打に昇進する。当席は10月上席(かみせき、1日から10日まで)夜の部に昇進披露が行われる。
 晴れて昇進する5名は、入船亭扇里(師匠は扇橋、以下同じ)、林家きく麿(木久扇)、きん歌改め三遊亭鬼丸(圓歌)、五街道弥助改め蜃気楼龍玉(雲助)、鈴々舎わか馬改め柳家小せん(馬風)。落語協会は春に4人が昇進しているので、本年は9名の新真打が誕生。7月就任の柳家小三治会長のもとでは初の真打昇進披露。
〔入船亭扇里〕
いりふねてい せんり
〔林家きく麿〕
はやしや きくまろ
〔三遊亭鬼丸〕
さんゆうてい おにまる
蜃気楼龍玉
しんきろう りゅうぎょく
〔柳家小せん〕
やなぎや こせん
 ●大正生まれは4人 東京の落語界
かつら よねまるさんしょうてい しょうざ 東京落語界の最高齢者は桂米丸。1925年(大正14)4月6日生まれで満85歳となる。同年生まれに三笑亭笑三もいるが10月28日で満85歳。うれしい事に、米丸、笑三、両師匠ともに今月上席と下席(下席)に当席に出演している。大正生まれには落語芸術協会には米丸、笑三と大正15年生まれの柳家金三(きんざ)。落語協会は一人で大正15年生まれの柳家さん助。
 ●古典落語が人生指導 新書『噺の処方箋』
 日本唯一の月刊演芸専門誌〔東京かわら版〕による『落語長屋、噺の処方箋』(稲田和浩編)が発刊された。<恋愛>、<お金>、<仕事>、<夫婦>、<家族>他、一切の悩み事の身上相談を、落語を通して回答。同時に、その演目を紹介し、解説までもそえた新しいスタイルの落語の本。定価1260円。お問い合わせは、03(5805)1781、FAXは1780、アール出版までどうぞ。
 漫才Wコロンのねづっちのおかげで謎かけブームとか。謎かけの本家本元は勿論噺家だが、謎かけの名人といまや伝説化されているのが、故春風亭梅橋である。ウグイスとかけて、田舎のお葬いとトク、その心は泣き泣き埋め(梅)に行くでしょう、は、謎かけのお手本?とされているくらいだ。キャバレー全盛時代は若手噺家は稼ぎに稼いだ。当時、小痴楽の梅橋もその一人。酔客から、”オッパイ”という題が出た。小痴楽は、「オッパイとかけて、ヤクザの喧嘩とトク、その心は、スッタモンダで大きくなるでしょう。」謎かけの天才は昭和59年、49歳で亡くなった。
かつら べいちょう

 上方落語の最高齢者は、米丸、笑三と同年の大正14年生まれの桂米朝。昨年、落語界で初の文化勲章の栄にも浴した人間国宝米朝である。米朝の直弟子に月亭可朝、可朝の弟子に人気の月亭八方。その八方の弟子月亭八天に女流噺家が入門した。その名も月亭天使。親・子・孫・曾(ひ)孫、玄孫(やしゃご)と、直系五代にわたり現役で活躍は空前絶後のこと、めでたしめでたし。

- 今月の主任から-
夜の部
三遊亭小円右
昼の部
柳亭楽輔
-上席-
さんゆうてい こえんう りゅうてい らくすけ
 楽輔は、”柳亭痴楽は好い男”、あの一世を風靡した四代目痴楽に72年に入門。昨年、兄弟子の五代目痴楽が亡くなったので、今では四代目のたった一人の弟子。オールドファンが多いと、痴楽つづり方狂室のものまねも披露する。小円右は東京は小平市生まれで、現在も同市在住。10月5日(火)、ルネ・こだいらで<六代目円楽襲名公演>。地元小円右も出演、披露口上では司会役をつとめる。

夜の部
柳家権太楼
昼の部
桂才賀
-中席-
やなぎや ごんたろう かつら さいが
 才賀は二ツ目の古今亭朝次の時から、積極的に刑務所の慰問をつづけている。その模様はマスコミでも再三とりあげられ、書籍にもなっている。権太楼のDVDを紹介する。「平成名人10人衆、柳家権太楼」、「NHK落語名作選集柳家権太楼」、「本格本寸法ビクター落語会、柳家権太楼」(其の壱〜其の参)。

夜の部
三遊亭円雀
昼の部
三遊亭遊三
-下席-
さんゆうてい えんじゃく さんゆうてい ゆうざ
 遊三、円雀ともに師匠は四代目円馬(1898〜1984)。四代目円馬は粋筋からも歓迎され、一席あとの踊り、足芸、弟子達との二人羽織でお座敷によく招かれたという。直弟子には遊三、橘ノ円、円太、円輔、円雀、左円馬。小円馬、若馬、円左の3人が鬼籍に入っている。